高気密住宅の快適性に潜むリスク まさか!?快適なはずの家がカビだらけ!
近年、高気密・高断熱住宅は、その優れた断熱性能により、一年を通して快適な室内環境を実現できるとして注目を集めています。しかし、住宅の気密性が高いことは、カビの発生を誘発するという側面も持ち合わせていることをご存知でしょうか。
2025年3月4日に放送された「カズと学ぶ芸能人NG間取り公開!住まいの大正解SP」でも、高気密住宅でのカビ問題が取り上げられ、暑さ寒さに強い快適な高気密住宅の意外な落とし穴について紹介していました。
■なぜ高気密住宅でカビが発生しやすいのでしょう?
気密性の高い住宅は、外部からの冷気や湿気の侵入を防ぎ、室内の温度を一定に保ちやすいというメリットがあります。
しかしその反面、内部で発生した湿気が外部に逃げにくくなるため、結露が発生しやすくなるのです。
特に、温暖な室内空気が冷たい壁に触れることで起こる内部結露は、カビの生育に最適な環境を提供してしまいます。
このような状況は、特に高気密高断熱住宅で顕著になると言われています
■では、どうすれば高気密住宅でカビの発生を防げるのでしょう?
湿気が多い環境はカビの発生を促進するため、高気密住宅においては特に十分な換気が重要となります。
定期的な換気や除湿器の使用がカビ対策として有効であると同時に、換気システムが適切に設計されていれば、湿気やカビの問題を抑えることができます。
気密シートや防湿フィルムを使用し、壁内結露を防ぐ対策もも効果的です。
もちろん、これらの湿気管理は、施工段階から意識して行うことが重要です。
ただし、いくら十分な換気を行うためとは言え、ただ換気システムを増やせば良いという問題ではありません。
先の番組でも、過剰な換気システムがかえって多くのカビを発生させた住宅の例を紹介し、ゲストのタレントさんたちを驚かせていました。
換気システムが多すぎたことでカビが発生しやすくなった理由として、室内の湿気が外にうまく排出されなかった可能性があります。
これは、換気システムが必要以上に働くことで、室内の空気の流れが乱れ、結果的に湿度が高くなることが影響しています。
湿度が高まると、カビの発生条件が整うだけでなく、温度が一定以上に保たれた室内で、逆に、カビが急速に増殖する原因にもなります。
また、過剰な換気システムにおける注意すべき点として、空気の質の低下が挙げられます。過剰な換気によって外部からの汚染物質や花粉が室内に入りやすくなり、これがアレルギーの原因となることもあります。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如しですね。
このようなカビの発生を防ぐための対策として、次の4つに注意しましょう。
1.湿度管理の徹底:定期的に湿度を測定し、理想的な湿度(約40%〜60%)を維持することが重要です。湿度が高すぎる場合は除湿器の使用も検討しましょう。
2.適切な換気システムの選定:換気システムの設計は、一定の換気量を確保することが求められますが、その量が多すぎると逆効果になることがあります。正確な換気量を計算し、必要な部分に適切な換気を行いましょう。
3.定期的な点検とメンテナンス:換気システムやそのフィルターを定期的に点検し、必要に応じて清掃や交換を行うことで、カビの発生を抑えることができます。また、換気口や排水管などが詰まっていないか確認することも重要です。
4.生活習慣の見直し:居住者の生活習慣が湿気の発生に影響します。例えば、入浴後の湿気を外に逃がすために換気時間を確保することや、洗濯物を室内で乾かすのではなく外で干すことも効果的です。